楽遊会 - 斎藤茂吉をめぐる文学散歩(令和6年9月28日(土))


令和6年9月28日(土)に、食事会と史跡見学会を開催した。

テーマは「斎藤茂吉をめぐる文学散歩」である。茂吉の鰻好きは有名である。昼食は、茂吉がこよなく愛した渋谷道玄坂にある鰻「花菱」にて、鰻重を堪能した。「あたたかき鰻を食ひてかへりくる道玄坂に月おし照れり」と詠んでいる。


その後、表参道に移動し、青南小学校近くにある茂吉旧宅を見学した。かつての青山脳病院であり、童馬山房と称していたが空襲で焼失した。現在は瀟洒なマンションとなり、傍らに石碑がある。「あかあかと一本の道とほりたりたまきはるわが命なりけり」と詠んでいる。


次に、根津美術館前を過ぎ、曹洞宗東京別院の長谷寺(ちょうこくじ)に参拝した。観音堂には高さ3丈3尺(約10m)の国内木像最大級の麻布大観音があり、そのお姿に心癒された。

その後、紅ミュージアムで紅花から口紅への工程を学び、岡本太郎美術館に立寄り解散した。
短時間であったが、秋風が吹き颯爽とした気分になった。

小泉博明(S52文)

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