稲門塾「日本映画隆盛期と石原裕次郎の時代」

チャー坊こと増田久雄さんのご講演「日本映画隆盛期と石原裕次郎の時代」を拝聴致しました(「チャー坊」は、石原裕次郎さん・まき子さんの増田さんに対する呼称です)。


増田さんは、映画・演劇プロデューサー・監督・脚本・エッセイ・小説家等、幅広く活動されている早稲田の先輩です。当日は、当時の映画界の背景、裕次郎さんと共に映画界を歩んで来られた増田さんだからこそお話していただける、裕次郎さんにまつわるエピソードを数多くお聞かせくださいました。


大手映画会社五社のお話にはじまり、五社協定(監督・俳優は各社専属)を打ち破った映画が「黒部の太陽」であったことや、ご著書の「太平洋の果実」は、映画「太平洋ひとりぼっち」と「狂った果実」を組み合わせたタイトルという印象を持ちますが、実際にはそうではなく、もっと深い意味があること(ご著書をご参照ください)、当時、出版の予定はなかったにも関わらず、(ご著書の元となった)裕次郎さんへの長文の手紙をまき子さんが読まれたことで、まき子さんからの要望で出版が実現したことなど、リアルタイムで映画の世界の裕次郎さんを全く知らない世代の私には初めてお聞きすることばかりで、増田さんの語り口も大変印象的でした。


実は裕次郎さんがお亡くなりになった直後から、裕次郎さん主演の映画をかなり見ておりまして、また、母がファンだったこともあり、記念のワインを今でも飲まずに所有しております。小樽の裕次郎記念館にも一度伺うことができました。裕次郎さんのシングル「北の旅人」は、数少ない歌詞を見ずに全て歌える曲です。


ご講演直後、いくつかご質問させていただき、裕次郎さん主演の長編映画「陽のあたる坂道」の話になり、増田さん曰く、裕次郎さん主演映画では最高傑作とのこと。原作は読んだことがあるのですが映画はまだでして、ご著書を読ませていただくのと併せて、今後の楽しみにしたいと思います。最後に所有のワインの写真を記載させていただきます。


                         寺沢和洋(平成7年 理工卒)

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