10月25日、雲一つない秋晴れに恵まれ、稲門祭は幕を開けました。準備をしていると汗ばむほどの暑さ。右隣では中野稲門会がにぎやかにステラおばさんのクッキーを売り、左隣では杉並稲門会の方々が盃を傾ける中、漫画研究会の学生さん達は黙々と絵を描き始めます。これがまた、びっくりするほどよく特徴をとらえた似顔絵。どの作家さん(と呼びたいほどの腕前)もそれぞれの特徴があり、味わいが違っています。かわいらしくお子さんを描く方、ナイスミドルをしぶ~く描く方、マンガのキャラのように、性格さえわかるような似顔絵を描く方…。絵を生業とする私も、皆さんのテクニックにすっかり魅了されていました。手はすばやく動き、目は相手の顔をしっかりとらえながらも、お客さんを飽きさせないトークを繰り広げます。すごい。
一方で、豊島稲門会の皆さんも呼び込みや学生さんのお手伝いでがんばります。常に待ちの人が絶えないほどうまい呼び込み。「今日の記念に、似顔絵はいかがですか?」という、お客さんの心理をついた呼び込みに、小さいお子さん連れのご家族が次々と並び、学生さんがお昼を食べる暇もないほどの人数が押し寄せます。
3時を過ぎ、いよいよお祭りは佳境へ。もう少しで100名達成、というところで、稲門会も漫研も必至に頑張り、めでたく達成!達成感からか、皆笑顔で稲門祭を終了しました。
文; 織田 博子
写真; 諏訪 智士