令和7年2月15日(土)に午餐会と芥川龍之介を巡る文学散歩を実施した。
定刻に一同の「歯車」も噛み合い、雑司ヶ谷の老舗鰻屋江戸一で、香ばしさに「鼻」が動き、肝焼き、鰻重、肝吸いを堪能した。「河童」の好物の胡瓜の漬物も添えられたが、「芋粥」は出なかった。
午餐後、雑司ヶ谷霊園にある夏目漱石の墓にお参りし、都電雑司ケ谷から「トロッコ」ではなくトラムで、都電庚申塚まで移動した。巣鴨地蔵通商店街を経て、「藪の中」を避け、「蜘蛛の糸」のような細く長い道を歩き、芥川龍之介の墓のある慈眼寺へ向かった。そこから「羅生門」ほど大きくないが、門と蔵のある公園を経て、駒込駅へ向かい、田端駅に移動した。
次に、駅に近接する田端文士村記念館を見学し、龍之介が田端で暮らした家の模型などがあった。なお、龍之介の自宅跡は芥川龍之介記念館予定地となっていた。
「杜子春」のように儚い夢ではなく、解散後は居酒屋ではなく「舞踏会」へ行こうと思うほど「或阿呆の一生」の中で、楽しく充実した一日であった。
(昭和52文 小泉博明)