5月16日(土)午前10時30分、薫風の候「天気晴朗」ならず小雨で「波高シ」であった。本年は日露戦争日本海海戦より百十年を迎えた。会員諸氏は京急横須賀中央駅頭に整列し、一路二列縦隊にて三笠公園へ向かい記念艦「三笠」の見学を行った。明治38(1905)年5月27日、28日の両日にわたり、連合艦隊は対馬沖にてロシアのバルティック艦隊を迎撃し、東郷平八郎司令長官は「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ各員一層奮励努力セヨ」と言った。激しい戦闘の末、丁字戦法にてロシア艦隊を撃破、降伏させた。会員一同は雨中の三笠艦上にてZ旗に思いを馳せ、明治の「誇り」と「気概」を胸に刻んだのであった。その余韻に浸りながら、午餐はポットラックにて海軍カレーを食した。ライスにトッピングされた赤、黄色のパプリカはZ旗を模していた。午後2時からは横須賀芸術劇場にて、海上自衛隊東京音楽隊による日本海海戦百十周年記念演奏会を鑑賞した。この演奏会は応募者多数であったが抽選に当たり全員が参加できた。「日本海海戦」「愛国の花」等を聴き、日本の平和と安全保障を考えることのできた一日であった。その後、有志は横浜からシーバスにて山下公園へ移動し、中華街にて懇親を深めた。
(小泉博明 記)
参加者; 浅原英明 足立弥寿征、阿部信男、石川宣司、石塚努、上原力、小泉博明、 古堺稔人、諏訪智士、長谷川利允、松井壽一