昨年に続く当旅行会の単独企画「日本一の星空と南信州の旅」が、9月10日(日)~11日(月)に開催された。今夏は記録的な雨が続くなど不順な天候に見舞われたが、この2日間は、石川会長以下22名の参加者の日頃の善行(?)ゆえか、本格的な夏のような好天に恵まれた。
初日は、池袋の東京芸術劇場前から大型バスで出発して中央道を辿り、まずは諏訪大社・上社本宮に参拝、旅路の安全を祈願した。
昼食は、峠の釜めし本舗・おぎのやで、諏訪湖産ワカサギの唐揚げ付きの釜めしと信州みその味噌汁鍋で満腹となった。
その後、「人形劇のまち」飯田市の川本喜八郎・人形美術館に立ち寄り、NHK人形劇「三国志」「平家物語」等で使用された人形の展示とともに、操作方法等の解説を聞き、懐かしさとともに、貴重な知識を得た。
そして、1973年に旧国鉄の新路線調査試掘中に噴出した昼神温泉郷にある「湯多利の里 伊那華」に到着。
同旅館は、中日ドラゴンズの納会が長年開催される有数の宿であるが、早々に多種類の露天風呂などで汗を流した。
そして、食べ切れないほどの山海の珍味に舌鼓を打った後、寸暇を惜しむように今回のメインイベント「日本一の星空ナイトツアー」に参加した。
標高差400mを一気に昇るゴンドラで冬にはゲレンデとなる山頂に到着、8時の消灯を待ちわびていたところ、ライト等が一斉に消えた途端、夜空には、夏の大三角形、天の川、北極星などが輝き、大歓声が各所から沸き起こった。
所在地の阿智村は、2006年に環境庁が認定した「星が最も輝いて見える場所」の第1位に選ばれており、直前の日経新聞「星降る宿ランキング」でも同村所在の宿が2つ選ばれるだけの見応えのある景色に圧倒された。
その疲れからか、帰宿後の有志のカラオケ大会は、いつになく短時間で最後に校歌を歌って終了、直ちに床に就き初日が無事に終了。
翌日は、まず満蒙開拓記念館を訪問、開拓団員の出身県別人数では長野県が断トツであることを知り、教育の力の恐ろしさ等を痛感するとともに、戦後平和の継続を改めて強く願った。
その後、「長野の善光寺だけでは片詣り」
と言い伝えられる飯田の元善光寺を訪れ、戒壇巡りで生まれ変わったかのような清新な気持ちとなり、昼食会場の「きのこ王国」に向かった。
きのこそばと一緒に出された珍しいきのこ類の天ぷらのボリュームには圧倒されたが、気を取り直してその後のきのこ狩りを満喫した。
最後に訪れた「ベルフォーレ・ワイナリー」(ケーキ等で有名なシャトレーゼが運営)では、試飲を精力的にこなした後、ワインやチーズ等のお土産を大量に購入。
帰路の車中では、一升瓶入りのワイン等を飲み干すうち、渋滞に遭遇することなく予定より早く出発地に戻ることが出来た。
このように盛り沢山の充実したツアーであったが、委員長U氏のいつもながらの緻密な計画のもと、会員並びにその家族・友人の積極的な協力によって、極めてスムーズで記憶に残る素晴らしい2日間となったことを改めて感謝申し上げたい。
(文)大野修一 (写真)加藤重光
(参加者)会員:浅原英明、石川宣司、石塚努、今村彰啓、上島英治、上原力、大野修一、小野田真子、加藤重光、相馬盛邦、高島民雄、中西英治、濱田義文、平野英雄、横田隆、家族・友人:浅原洋子、奥田すみえ、中野照子、播磨信子、松井教子、三野桜、米川るみ