大阪万博観光(旅行会)

 
旅行会が企画してくれた一泊二日“現地集合、現地解散”の大阪万博観光。その前夜は、大阪一心寺近くの「天王殿」での食事。この料亭を事前に検索した私は、「うっしっし~」と満面で喜んだ。この庭園付き料亭は、令和元年6月にG20外相会議の夕食会に使われたとある。ならば、美味しくない訳がない! 美味しい料理を、会話の楽しい仲間たちと一緒に食する。これ、幸せ至極の世界! 

参加者は7名。料理の撮影に気が及ばない程、その美味しさと盛り付けの美しさに心囚われていたが、話題が万博に移ると、「んぐぇ~」と心が泣き始めた。人気パビリオンは長蛇の列で、アメリカ館やイタリア館などは2時間4時間待ちだと、メンバーが言う。だから朝4時にホテルを出ると。 

後続組は9時過ぎに会場到着。ここで先発組と合流し、万博マスコットのミャクミャクの前で集合写真を撮って解散。その後、個別行動。私は、東京行き最終新幹線までの10時間を惜しんで手際よく動いた。まずはすぐ近くのタイ館。ここでは健康や化粧品に関する国の取り組みがビデオで流れ、出口では、お国料理のガパオライスが定番の卵焼き抜きで市価の倍の値段で出て来た。

その他も数館回ったが、似たようなもの。これが万博?こういうもののために何時間も並ぶの?早々に東京に帰ろうという気に一瞬なったが、それでは後味が悪い。「待てる人」をやりながら、周りの人に訊き続けた「何回来ま
したか。どのパビリオンが良かったですか・・・ ?」

共通していたのは、ドイツ館だった。ならば、私も、と来た道を戻った。なるほど、確かに感じ良い。ドイツ製ビールを1000円で買って、バッハを彷彿とさせるウィグを付けたピアニストの演奏を屋外で聴く。屋内では、未来の循環型社会がビデオで流れる。次に行ったルーマニア館では、ピアノ一台とバイオリン2本によるクラシック演奏が披露された。

一番印象深かったのは、ハンガリー館。ここはまるでアンダー劇場のよう。真っ暗な室内の真ん中に民族衣装に身を包んだ女性がスポットライトの下で、何やら歌い、舞う。決してプロとは言えない声だが、民俗芸能のようだ。ロケット発射のビデオが圧巻だったというアメリカ館と好対比されるだろう。2階では工芸品が展示され、Roma(ジプシー)の話を切り出すと、売り子が眼を輝かせ会話に乗じて来た。 

イタリア館、アメリカ館が良かったという通りすがりの声もあったが、諦めるしかなかった。待ちの少ないウズベキスタン、サウジアラビア館を訪ねて、帰途へ。何をやっていたか記憶にもない場所もあるが、それぞれのパビリオンが放つ鮮やかな明かりを手掛かりに闇の中を駅に向かう道すがら、もっと時間があればもっと楽しめたのになぁと悔やんだ。「世界が向こうからやって来てくれて、いっぺんで世界旅行をしたみたい」と言う人がいた。そうかもしれない、と思った。 

 
帰宅は翌日になった。早大同期会の中には対面での集まりが無くなるところもあるが、継続対面活動ができている豊島稲門会に改めて感謝である。旅行会が企画してくれたからこそ叶った万博行きだったし、特段の懐石料理だった。幹事の上原力さんはご自分のビジネスで万博までまた来ると言う。稲門会のためにダブル往復かと、頭が下がった。豊島稲門会と旅行会に、あらためて感謝申し上げたい。ありがとうございました。 


記:琴静子

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