当旅行会としては久方ぶりの単独企画となる「軽井沢の休日と真田氏縁の上田で川魚を満喫」ツアーが、9月4日(日)~5日(月)に開催された。
台風12号の九州上陸に伴う雨が心配されたが、委員長以下15名の参加者の日頃の善行(?)の賜物か、一粒の雨にも遭遇せず、好天に恵まれた。
初日は、北陸新幹線で軽井沢に下車、旧軽井沢の「万平ホテル」に直行して老舗ホテルのチキンカツカレーのレベルの高さに驚かされた。
その後、水量豊富な「白糸の滝」の優雅さに感激、「鬼押出し園」では、奇岩の数々とともに、ほぼ全容を現した浅間山を眺めることができラッキーであった。
そして、今回ツアーの目玉の一つである会員I氏所有の宿泊先「旧鶴田浩二邸」に荷物を降ろした後、会員I・S氏による献身的なピストン輸送により温泉や岩盤浴で汗を流した。
夕食は、会員A氏のプロ級の腕前が発揮されたバーべキューのほか、会員S氏の定評のある山形料理(はたはた、イモ煮、だだ茶豆等)を満喫し尽くして、初日が無事に終了。
翌日には、NHK大河ドラマ「真田丸」の真田氏縁の先を主に巡った。まず、午前中には、山頂に建てられた真田氏本城跡から、支城が築かれた周囲の山々を遠望した後、上田城に移る前に居住していた真田氏館跡の公園と隣接する真田歴史館を見学。
そして、千曲川河畔の料理屋「鯉西」において、本日の目玉である鯉の旨煮のほかに、鮎の塩焼き、稚鮎等の天ぷら、さらにサービスの鯉の洗いが付くというメニューにはない当会用のスペシャルコースに、食べ過ぎたとの声が少なからず聞かれるなど、一同大満足であった。
その後、各々の興味や体力等に応じて、旧藩主邸の門が正門の長野県上田高等高校、上田城の櫓・櫓門等を見学、大河ドラマのテーマ館見学者からは、微妙との評価も。
さらに、みすゞ飴で有名な「飯島商店」でジャム等を購入し、上田駅から新幹線で帰路についた。
最後に、委員長U氏の緻密な計画に基づいて、会員I・S氏をはじめとする会員諸氏の貢献・連携によって、忘れ難い充実した2日間となったことを改めて感謝申し上げたい。
(文)大野修一 (写真)諏訪智士
(参加者)阿部伸一郎、石塚努、石塚雅範、上島英治、上原力、大野修一、恩田嘉一、恩田輝代、加藤重光、小泉博明、諏訪智士、相馬盛邦、中西英治、濱田義文、横田隆
(旅行番外編)
前日は宝井馬琴修羅場塾初心者コース発表会で講談を一席披露し、遅参となった。2日目は午前10時前に上田駅に到着し、真田丸一色である城下町を散策する。なお、近代となり上田は「蚕都」と呼ばれた。少し歩けば、真田十勇士のモニュメントに遭遇する。猿飛佐助のモニュメントの背後に「池波正太郎真田太平記館」があり、取材ノートや関連資料が展示してあった。
その後、上田高等学校を目指すと、校門が上田藩主館跡である。さらに西へ進むと上田城跡公園である。真田昌幸が築城し、徳川の大軍を二度も退けた名城である。
そして上田駅に戻り、千曲川の味、川魚料理の老舗「鯉西」へ12時前に行き、旅行組と合流する。一同揃い鯉旨煮、鮎塩焼き、川魚天麩羅などを賞味した。その後、一行は上田城を目指したので、再びの見学となった。途中、みすゞ飴本舗飯島商店に立ち寄り、杏ジャムを購入する。信州の夏から初秋へと移りゆく季節を体感する一日であった。
(小泉博明)