旅行会「山形の紅葉と温泉を楽しむ会」(2023年10月29日~31日)

 当旅行会の約5年ぶりのツアー「山形の紅葉と温泉を楽しむ会」が、10月29日(日)~31日(火)に2泊3日で開催された。今夏は記録的な暑さに見舞われたが、この3日間は、参加者の日頃の善行(?)のためか、ほぼ秋晴れの晴天に恵まれた。

 山形県は、南から置賜(米沢)、村山(山形、天童)、最上(新庄)、庄内(鶴岡、酒田)の4地域に分かれているが、今回のツアーでは、置賜以外の3地域を巡る意欲的な内容であったが、大きく3つの特徴が挙げられる。

 まず、校友会山形支部をはじめ大学関係者との交流の積極化である。初日の校友会山形支部との昼食懇談会には、浜田支部長以下5名の幹部に参加して頂き、美味しいそば、芋煮、日本酒を味わいながら楽しい時間を共有することができ有意義であった。また、3日目の山菜料理の昼食会場では、地元西川町長の菅野氏(人間科学部卒、財務省より現職)が町の法被を着て出迎えてもらうというサプライズがあり、町長上京時の当会稲門塾での講演等も期待される。

 今回の2つ目の目玉は、山形の歴史的な名所や旧跡等のほか、アジア等の外国人客も多数訪問する紅葉や温泉地を堪能できたことである。前者としては、初日の最上義光歴史館、山寺・芭蕉記念館、2日目の最上川舟下り、酒田の本間家旧本邸、山居倉庫、3日目の羽黒山三神合祭殿、が代表例。後者のうち、紅葉については、山寺、銀山温泉、最上川沿岸、月山、蔵王といった山形の紅葉の名所を訪問し、各々の趣を異にする紅葉を堪能できた。また、アメリカ人女将でも有名な銀山温泉、夕陽鑑賞や名物女将で知られる由良温泉、湯量豊富な蔵王温泉を巡ったが、特に2日目の夕方には由良温泉の宿から日本海に沈む夕日を見るという僥倖にも恵まれたことは忘れられない思い出となった。

 最後は、山形の多様な素晴らしい食事を満喫できたことである。初日のそば、ほぼ毎日提供された全国的にも有名な芋煮(庄内以外の内陸部では、牛肉と醤油味、庄内では豚肉と味噌味、という2つの組み合わせのバリエーション)、新鮮な海の魚介類、川の落ち鮎、初めて食べる珍しい山菜類など、枚挙に暇がないとはこのことか。また、2日目の酒田の料亭・相馬楼では、おいしいお重の弁当や日本酒に舌鼓を打った後に、若い舞娘2人による舞を鑑賞するとうい贅沢な一時を過ごせたことも忘れがたく強く印象に残る体験であった。

今回のツアーは、山形県出身の相馬会員の渾身の盛り沢山の充実した内容であっただけでなく、それが緻密な企画書通りに見事に運営されるなど、地元のプロの旅行会社も脱帽する素晴らしいものであったことを強くアピールしたい。ところが、さらに驚くことに、山形旅行の第二弾が来年4月の実施に向けて準備が着々と進められているとのこと。今回参加できなかった方々も含めて、より多くの方々に参加して頂けることを祈りつつ、筆を置くこととしたい。

(文)大野修一 (写真)阿部伸一郎

 (参加者<50音順>)会員(9名):浅原英明、阿部伸一郎、石川宣司、上原力、大野修一、相馬盛邦、高島民雄、濱田義文、米岡實。家族・友人(7名):浅原洋子、阿部かおる、奥田すみ江、相馬あや子、中野照子、松井教子、三野櫻                    

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